当サイト管理者が所属する研究室(京都大学大学院工学研究科化学工学専攻プロセスシステム工学研究室)において,学生に読んでもらうために用意した書籍を紹介します.
ここでは,研究室の本棚に並ぶ易経の解説書を紹介します.四書五経の筆頭に挙げられ,儒教の経典であると同時に,処世の智慧の書,帝王学の書でもある易経を学び,人生に活かしましょう.
リーダーの易経―時の変化の道理を学ぶ 著者: 竹村亞希子 まず始めに指摘しておくべきことは,「易経」は単なる占いの本ではないということだ.本書でも最初にこの点を指摘している.ここを理解できないと,「占いなんて・・・」という至極当然の反応を起こし,折角のチャンスを逃してしまう. 易経は四書五経の筆頭にあげられる儒教の経典であり,帝王学の書,すなわち国を治める君主が学ぶべき書物とされてきた.なぜ,占いと帝王学が関係するのかと言えば,わずかな兆しから将来を察する直観力が,時の流れを見抜く洞察力が,栄枯盛衰の変化の道理をわきまえることが,リーダーには求められるためだ.将来を見通すのに必要なのは占いなのではない.時の変化の原理原則を知ることだ.荘子には「占わずして吉凶を知る」と,荀子には「善く易を為むる者は占わず」とある.そのためのテキストが「易経」である.本書は,易経の内容を帝王学(リーダー論)という観点から平易に解説したものである. |
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人生に生かす易経 著者: 竹村亞希子 易経の教えを人生に活かすための本.
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