研究者・大学教員でもある管理者が,自らの体験を通して学んだことを,学会発表と論文執筆の方法に関するアドバイスとしてまとめてみました.
初めて学会発表や論文執筆をしようという大学生や大学院生はもちろん,十分な修行を積むことなく企業に入り,学会発表や論文作成をする羽目になった技術者や研究者にも,お役に立てればと思います.もちろん,学会発表とまでいかなくても,修士論文発表や卒業論文(特別研究)発表にも役立つでしょう.
自分のことは棚に上げて申し訳ないですが,国内の学会や国際会議で「おいおい,それはないだろう」という発表をしている人を見かけたりしませんか.また,レビュー(論文の査読)をしていると,「なめてんのか,こいつは.無茶苦茶だな.リジェクト!」なんてこともありますよね.やはり,若いうちに厳しくボコボコに指摘してくれる人に巡り会うことが大切なのだろうと思います.若いうちは,それを鬱陶しく感じるものですが.自戒も込めて,これからも精進しないといけません.
プレゼンテーションは本当に重要です.例えば,同レベルの研究成果があるとして,一方はわかりやすく,自信に満ちた説得力のあるプレゼンテーション,もう一方は読みにくいスライドに聞こえにくい声,しかも論旨が明快でないプレゼンテーションだとしたら,あなたはどちらを評価しますか.当然,前者ですよね.
研究の世界に限らず,プレゼンテーション能力は自分の価値を高めてくれる重要な能力です.しかも,練習すれば,上手に発表できるようになります.手間も時間も惜しまずに,投資するだけの価値があるのです.是非,素晴らしいプレゼンターになって下さい.
グリーン・レーザーポインタ
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